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MacBook Air、iPad、iPad mini を様々な観点から比較してみた

Apple 製品におけるモバイル用途の機器としては、MacBook Air、iPad、iPad mini が候補に挙がるかと思います。
そこでこれらの機器を比較してみたいと思います。
アプリの違い
入力デバイスの違い
解像度の違い
マルチタスク、マルチウインドウ
まとめ
タブレット端末の未来について

アプリの違い

まず、MacBook Air と iPad、iPad mini の大きな違いは OS が Mac OS か iOS かという違いがあります。
iOS のアプリでは、できる事が Web ブラウジングや音楽や動画の再生、簡単なテキスト文書の作成など、ある程度限られています。
例えば Web 開発などで PHP や Java の Apache/Tomcat の実行環境は構築できません。
テキストベースでコードは書けても実行できないのでは意味がありません。
従って、開発用途であれば現実的には MacBook Air、つまり Mac OS の選択になります。

もちろん PHP や Java などの開発ツールや実行環境などの iOS 用のアプリが登場すればできる可能性はありますが、そもそも iPad を Web サーバにすること自体が想定されていないため、恐らく登場することはないでしょう。
できるかできないかは完全にアプリ次第ということになります。
逆にアプリベースでできないことはできません。
また、前提として OS が完全にマルチタスクをサポートしていなければなりません。

それに対して Mac OS は UNIX ベースなのでスキルさえあれば、UNIX 系の様々なアプリを動かしたり、OS の設定をカスタマイズしたりと、Linux などでできる殆どの事ができてしまいます。
これは開発者やサーバ構築をされたい方には、iOS との決定的な違いになります。

入力デバイスの違い

また iPad や、iPad mini には物理的なキーボードが無いのも大きな特徴です。

スクリーンキーボードであっても普通にブラインドタッチができるという人もいるかもしれませんが、多くの人は、キーの感触できちんとキーの上に指が乗っているか、また、キーを押しているか押していないかを判断します。
従って、スクリーンキーボードではその感覚が一切ないため、基本的にブラインドタッチでの入力は困難です。
そのためテキスト文書の作成にしても長文の作成になれば、現実的には物理的キーボードのある MacBook Air という選択肢になります。
逆に言えば MacBook Air の重量と厚さが携帯するのに問題がない範囲と思うのであれば MacBook Air がベストです。

また、スクリーンキーボードを使用するという点では、サイズの大きな iPad の方が iPad mini よりも打ちやすく、有利です。
これは携帯性を取るか、入力性能を取るかのトレードオフになります。

もちろん、iPad や iPad mini でも Bluetooth のキーボードを使用することはできますが、それでは重量が多くなり、携帯性は損なわれ、タブレット端末のメリットが無くなってしまいます。

この入力デバイスの違いについては、ユーザビリティを大きく左右する要素なので、最重要といってもいいでしょう。

なお、実際に iPad を使ってみて意外だったのは、必ずしもブラインドタッチが出来なくてもそれ程苦にはならないということです。
デスクトップ型のパソコンの場合、ブラインドタッチが出来ない、つまり常にキーボードを見ながらタイプする場合、キーボードとモニターを交互に見ながら作業をしなければならず、これは非常に非効率だし疲れます。
しかし iPad はスクリーンキーボードの真上に入力している文字が表示されます。
つまりモニター自体がキーボードの一部であるため、デスクトップ型パソコンのようにキーボードとモニターを交互に見るという動作自体が発生しません。
これは実際に使ってみての意外な盲点でした。
iPad では必ずしもブラインドタッチが必要ではないという逆転の発想は、ブラインドタッチが常識だと思っていた自分にとってまさに目から鱗でした。

もちろん、物理キーボードでのブラインドタッチの方が速いのは当然ですが、思うほど苦にはならないということです。

解像度の違い

次に解像度も重要です。
iPad、iPad mini が論理解像度が 1024x768 なのに対し、MacBook Air は11インチでも 1366x768 の解像度があり、若干とは言え大きいです。
また OS の UI の違いもあり、数値以上に解像度の違いは大きな違いとして感じられます。

マルチタスク、マルチウインドウ

そして決定的なのは iOS はマルチウインドウ、完全なマルチタスク OS ではない点です。
そのためいくつかのアプリ、例えばブラウザで複数のページを表示し、同時にブラウザの内容を見ながらテキストエディタで記事を書くという事ができません。
また画面に表示されていない、つまり非アクティブな状態のアプリはすぐにサスペンド状態に入ってしまいます。 このため、iOS での作業は基本的に一点集中型になります。

音楽プレーヤーなど、バックグランドで動作するアプリも中にはありますが、結局マルチウインドウではないため、あまり意味がありません。

まとめ

以上の点をふまえると、やりたい事が簡単なテキスト文書の作成や Web ブラウジングや動画再生、音楽鑑賞など、iOS のアプリで対応している範囲の作業に絞られているのであれば、MacBook Air よりも軽くて小さい iPad、iPad mini がベストということになります。
つまり、電子書籍を読んだり、ブログの更新程度であれば iPad、iPad mini で十分です。

言い方を変えれば、iPad、iPad mini はあくまでも iOS のデバイスであり、機能的には iPhone の延長線上にあり、「iPhone では少し画面が窮屈かな」、「もう少しスクリーンキーボードでの入力がしやすければいいな」という方用のデバイスなのです。

もし上記の範囲以上の事を行いたければ、迷うことなく MacBook Air をお勧めします。

タブレット端末の未来について

上記の状況は今後の Apple Ax チップアーキテクチャの進化により、高速な Mac の仮想環境アプリが出るか、もしくは Ax チップアーキテクチャ用の Mac OS が登場するまでは変わらないと思います。
例えば、iOS で完全なマルチタスクをサポートし、サーバ用 iOS が登場し、主なサーバ用アプリ(Apache/Tomcat/Postfix/vsftp/ssh等)の移植が進めば、状況は変わるかも知れません。

またキーボードに代わるコンパクトで且つ高速入力が可能な入力デバイスが登場すれば、タブレットがメインというのが当たり前の時代が来るかもしれません。
例えばタッチパネルの精度と表現力が飛躍的に高くなり、指を置いただけでは入力されず、キーを叩けばリアルな疑似的な打鍵感やキーストロークをフィードバックするようなタッチパネルが開発されれば、タブレットの位置づけは大きく変わる可能性があります。

結局、タブレット機器の進化の大きな鍵を握るのは入力デバイスなのではないでしょうか。

公開日 2012-12-03

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