PHPでサーバサイドのWebサーバを構築する(1) - テスト環境の構築

はじめに

現在すでに主流になっているといっても過言ではない、PHP 言語を使用したサーバサイドプログラミングを使用した Web サーバの構築方法についてご紹介したいと思います。 PHP は Java(Servlet/JSP) とは異なりスクリプト言語です。
JavaScript と同様に HTML ページ内にコードを埋め込む記述方法になります。

まず、Web サイトの作成にあたり開発、テスト環境を構築いたします。

必要なプログラムをダウンロード/インストールする

開発、テスト環境は Windows を前提とします。
連携するデータベースは MySQL を使用します。
IDE には Netbeans を使用します。

それではまず以下のダウンロード/インストールを行います。

■Netbeans
ここからダウンロード

■Apache
ここからダウンロード


■PHP5(VC6,Thread Safe)
ここからダウンロード

※PHPはzip版をダウンロードし、展開したものをC:\PHPに配置します


■MySQL
ここからダウンロード

Setup Type は Custom を選択。


後は初期設定のまま進めます。





"Add firewall exception for this port" にはチェックを入れておきます。


文字コードは UTF-8 を選択します。


"Include Bin Directory in Windows PATH" にもチェックを入れておきます。
Windows にパスを通しておくと、後でコマンドラインからのデータベースの操作が必要になった場合に楽です。


ここもすべてにチェックを入れておきます。


Apache の設定

httpd.conf の384行付近に以下の2行を追加します。

AddType application/x-httpd-php .php
AddType application/x-httpd-php-source .phps

    #AddType application/x-gzip .tgz
    #
    # AddEncoding allows you to have certain browsers uncomxmpss
    # information on the fly. Note: Not all browsers support this.
    #
    #AddEncoding x-comxmpss .Z
    #AddEncoding x-gzip .gz .tgz
    #
    # If the AddEncoding directives above are commented-out, then you
    # probably should define those extensions to indicate media types:
    #
    AddType application/x-comxmpss .Z
    AddType application/x-gzip .gz .tgz
    AddType application/x-httpd-php .php
    AddType application/x-httpd-php-source .phps

※AddTypeで検索すると見つけやすいです。

次に PHP モジュールの場所と PHP のパスを指定する以下の2行を追加します。

LoadModule php5_module "C:/php/php5apache2_2.dll"
PHPIniDir "C:/php"

#LoadModule version_module modules/mod_version.so
#LoadModule vhost_alias_module modules/mod_vhost_alias.so
LoadModule php5_module "C:/php/php5apache2_2.dll"
PHPIniDir "C:/php"

※ディレクトリの区切りはスラッシュ(/)で指定します。

以下のタグの DirectoryIndex に index.php を追加します。

<IfModule dir_module>
    DirectoryIndex index.html index.php
</IfModule>

PHP5 の設定

C:\php 内の php.ini-dist ファイルを php.ini にリネームします。

動作確認

Netbeans を起動し、[カテゴリ] で PHP、[プロジェクト] で PHP アプリケーションを選択し、プロジェクトを作成します。


後は初期設定のままでいいです。



プロジェクトが作成されるとサンプルの index.php が表示されます。


以下のように index.php の PHP のタグの中に "phpinfo();" を記載します。

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<html>
    <head>
        <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
        <title></title>
    </head>
    <body>
        <?php
        phpinfo();
        ?>
    </body>
</html>

プロジェクトを実行し、以下のように PHP 情報が表示されれば成功です。


公開日:2011年04月09日
最終更新日:2024年01月17日

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