intuos4 と Bamboo の機能比較と用途別おすすめエディション
高品質、高ユーザビリティの Wacom 社のペンタブレット
プロ御用達のペンタブレットとして、Wacom 社の intuos シリーズは事実上、世界標準になっているといってもいいでしょう。
それほど、intuos は高品質、高ユーザビリティなのです。
同社の低価格版ペンタブレットの Bamboo と比べても描き味には雲泥の差があります。
これは読み取り分解能や筆圧感知レベルの違いだけではなく、ペンやシート、デザインなどのすべてにおいて、差となって使用感に表れているのです。
もはや他の追随を許さない次元の違うペンタブレットと言っても過言ではありません。
目次
intuos4 と Bamboo の違い
おすすめエディションは?
ペンタブレットは初めて、とりあえず使ってみたい(Bamboo)
OSを指タッチで操作したい(Bamboo Touch)
ペンタブレットで写真加工や絵を描いてみたい(Bamboo Fun)
デジ絵の描き方のガイドブックも一緒に欲しい(Bamboo Art Master)
デジタル漫画を描きたい(Bamboo Comic)
プロを目指す、もしくは仕事でフォトレタッチやデジ絵を描く(intuos4)
更にデジ絵を本格的に描きたい(Adobe Photoshop CS5)
更にデジタル漫画を本格的に描きたい(CELSYS ComicStudio4.0)
intuos4 と Bamboo の違い
さてその「違い」について、まず、スペック面から見ていきましょう。
機能/性能 | intuos4 | Bamboo |
---|---|---|
読み取り分解能 | 0.005mm | 0.01mm |
筆圧感知レベル | 2048ステップ | 1024ステップ |
ペンの傾き感知 | 有り | 無し |
カスタマイズ | 詳細 | 簡易 |
上記のとおり、intuios4 は Bamboo に比べて、読み取り分解能、筆圧感知レベルが2倍です。
これは、実際に ComicStudio などで線を描いて見れば分かりますが、雲泥の差があります。
また、ペンの傾き感知の有無も Painter などで彩色をする時にかなりの「リアル」な感覚をもたらしてくれます。
これは、アナログで絵を描くときでも広い範囲をムラなく塗りたいときはペンを傾けると思いますが、その感覚がデジタルでも実現できるのです。
これから本格的にデジ絵を始めようとしている方には、断然 intuos4 をお勧めします。
おすすめエディションは?
上述した intuos4 と Bamboo の基本性能を踏まえた上で、使用用途に応じた各エディションの位置づけは以下になるかと思います。
ペンタブレットは初めて、とりあえず使ってみたい
Bamboo
付属ソフトウェア
なし
初心者用の位置づけのペンタブレットになりますが、ちょっと絵を描くには機能は十分です。
ただし付属ソフトがないため、すでに何らかのソフトを持っている方、OS標準のペイントソフトなどで簡単なイラストを描く場合、もしくはサブとして購入する方はこのペンタブレットでもいいでしょう。
OSを指タッチで操作したい
Bamboo Touch
付属ソフトウェア
なし
デジ絵を描かず、あくまでも指先でOSを操作したい方用です。
Windows Vista/7 であれば標準でタブレット機能が搭載されていますので、追加ソフトは必要ありません。
ペンタブレットで写真加工や絵を描いてみたい
Bamboo Fun付属ソフトウェア
- Adobe Photoshop Elements 7 for Windows
- Adobe Photoshop Elements 6 for Macintosh
- Corel Painter Essentials 4(Windows/Macintosh)
- 水彩LITE(Windows)
- Photo Creator for Wacom(Windows)
- LoiLoScope plus for Wacom(Windows)
デジ絵用の有名ソフトの廉価版付きです。
付属しているソフトである程度の絵を描くことはできます。
とりあえず、付属ソフトで絵の練習をして、上達したら上位エディションのソフトにアップグレードしてもいいですね。
デジ絵の描き方のガイドブックも一緒に欲しい
Bamboo Art Master付属ソフトウェア
- Adobe Photoshop Elements 7 for Windows
- Adobe Photoshop Elements 6 for Macintosh
- Corel Painter Essentials 4(Windows/Macintosh)
- 水彩LITE(Windows)
- Photo Creator for Wacom(Windows)
- LoiLoScope plus for Wacom(Windows)
- ガイドブック(デジタルアートのノウハウ)
こちらは、Bamboo Fun のガイドブック付きです。
ガイドブックも一緒に購入する予定の人はこちらもどうぞ。
デジタル漫画を描きたい
Bamboo Comic
付属ソフトウェア
- Pixia フルセット版(Windows)
- IllustStudioMini(Windows)
- ComicStudioMini(Windows)
- Corel Painter Essentials 4(Windows/Macintosh)
- 水彩LITE(Windows)
デジタル漫画やカラーイラストを描きたい人用です。
付属ソフトはPixia以外は廉価版です。
ComicStudioMiniに関しては、用紙サイズが600dpiまでで、印刷には透かしが入るという制限がありますので、ComicStudioPro 4もしくはComicStudioEX 4へのアップグレードをお勧めします。
プロを目指す、もしくは仕事でフォトレタッチやデジ絵を描く
intuos4Special Edition (PTK-440/K2、PTK-640/K2)の付属ソフトウェア
- Adobe Photoshop Elements 8
- Corel Painter Essentials 4
- Corel Painter Sketch Pad
上述したように Bamboo とは異なりプロ仕様のグレードの違うペンタブレットです。
描き味、精細さ、リアリティすべてにおいて最高級と言えます。
本格的にデジ絵やフォトレタッチを行うならこちらの購入をお勧めします。
更にデジ絵を本格的に描きたい
Adobe Photoshop CS5
言わずと知れた定番のフォトレタッチソフトです。
Corel Painter 12
こちらは定番のペイントソフトです。
デジタルで本格的な絵を描くならこれしかありません。
フォトレタッチソフトとは違い絵がデジタルかアナログか見分けがつかないほど手書き感のある絵が描けます。
更にデジタル漫画を本格的に描きたい
CELSYS ComicStudioPro 4もしくはComicStudioEX 4
デジタルで漫画を描くなら、このソフトが一押しです。
実際に驚くほどリアルに、アナログとの違和感を感じずに漫画を描くことができます。
公開日:2010年07月15日
最終更新日:2024年01月17日